体毛はなぜ生えてくるの?

皮膚の表面に出ている部分は毛幹といい、普段、私たちが普通に「毛」と呼んでいる部分です。

 

成長した毛幹は、代謝など行いません。つまりは、細胞としては死んだ状態ということになります。

 

皮膚に傷ができたりすると、普通は、かさぶたができ、そのうちに綺麗に治っていきますが、これは皮膚を構成するための細胞が生きていて、代謝を行うので新しく生まれた細胞と古い細胞が入れ替わるからです。

 

しかし、毛髪に枝毛ができてしまうと、それが、やがてきれいに治ってしまうということはありません。

 

これは毛幹が死んだ状態にある細胞で、代謝を行っていないからなのです。

 

生きた状態で代謝を行っているのは、根元の丸くふくらんだ部分の毛球と呼ばれるところです。

 

血管に通じている毛乳頭が血液中の栄養分を受け取り、その栄養分が毛母細胞に送られ、毛母細胞が分裂して、新しい体毛をつくりだしているのです。

 

新しくつくりだされた毛の細胞は、ちょうど魚のうろこのように重なり合って成長していくのです。

 

そのために、顕微鏡で毛を拡大してみると毛の表面が、なめらかではないのが分かります。

 

毛の一番外側の部分が毛小皮(キューティクル)と呼ばれる部分です。外からのさまざまな刺激から髪の内部を保護する働きをしているのです。

 

その内側が毛皮質(コルテックス)、中心部分が毛髄質(メデュラ)です。

 

そして、毛の色を決めるメラニンを含んでいるのは、毛皮質です。

 

皮膚の内部にある毛根は、皮脂腺やアポクリン汗腺とつながっていて毛穴から皮脂やアポクリン汗を分泌しています。

 

毛根は起毛筋とも接していて、寒いときや、恐怖や怒りを感じたときなどに、この起毛筋が収縮して、毛穴を中心に皮膚を縮ませるように働きます。

 

「鳥肌が立つ」などといったものは、起毛筋が収縮することにより起こるものです。